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ヒトラー最後の12日間

「ヒトラー最後の12日間」を途中から見た。ついつい最後まで見てしまった。
この映画がドイツ人の手によって作られたことが素晴らしい。
イデオロギーや思想信条は時として色めがねのように本質を曇らせてしまう。
この映画は、丁寧に作られている。善悪を問うのではなく、ただ、淡々と破滅に向かっていく人々を描いている。
主人公のヒトラーの秘書-ユンゲ役のアレクサンドラ・ブラタレアヌがとてもきれいだ(民族的にはルーマニア人。だからきれいなんだ。)。この女性の目を通してみる世界だから、またいいのだ。「篤姫」もそうだったが、歴史を女性の目からみると、とても新鮮に見えてくる。それは、理性ではなく、感情と感覚から見ているから面白いのだ。
彼女がとてもきれいであることで、感情移入をしてしまう。そして、彼女の目から見ることによって、ナチスの要人たちの人間的な部分が見え隠れする。怪物でも何でもない、人間の弱さや身勝手さが見えてくる。
この映画でのクライマックスは、ヒトラーとエヴァの自殺場面ではない。そこは音だけで、その後、遺体は毛布にくるまれ、庭に掘った穴にガソリンが撒かれ焼却される。淡々と流れる。
それよりも、ゲッペルスの子供たちが、薬で眠らされ、その後青酸カリで一人一人殺していく夫人の行為が、このドラマの真意であろうと思う。
最後に秘書のユンゲはソ連の兵士たちの中を歩いて通リ、その場から抜け出す。自転車をこいで少年と郊外へ行く場面は何だかほっとする。生き延びることの大切さを感じる。

もちろん、この映画に対する批判は随分あったようだ。美化している部分が無いともいえない。しかし、よくできている。上質であれば見るに値する。日本映画はそのほとんどが見るに耐えないものばかり。映画を舐めているのでは?とさえ思うことがある。

日本で日本のいちばん長い日」というやつがある。原作は大宅壮一。脚本は橋本忍。監督は岡本喜八。この映画も素晴らしい。しかし、1967年の映画だ。日本は未だにこのレベルに達する終戦時の戦争映画が作れない。

戦争終結時に活躍した人物として阿南陸相と重光葵が上げられる。もちろん、みなさんご存知の通リ、2人とも大分県人だ。戦後日本の始まりは、この2人の大分県人が重要なキーマンであったということは面白い偶然だ。
この2人については、いつか、また、ここで語ってみたいが・・・
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by worsyu | 2009-01-27 01:36 | ひまネタ | Comments(0)
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