ドバイショック

ドバイショックはもう沈静化したのか?
高度1万メートルの高度からも見えるあの人工島「パーム・ジュメイラ」。

このドバイという国はアラブ首長国連邦(UAE)の一つ。石油も大して取れなかった小さな漁村に過ぎなかったわけだが、1990年に即位した皇太子の力でトップダウンによる大型開発が次から次に行われた。不動産やリゾート開発を担う政府系の企業を使ってそのスピードを加速していった。しかし、今年の11月25日。ドバイワールドと不動産会社のナキールの信用危機が表面化し、ドバイ政府は債務返済を2010年5月まで延期要請すると表明した。これが引き金となり、比較的安全な通貨の円に世界が走った。一時84円まで下落した。特にユーロ各国は投資マネーをつぎ込んでいたから大きな打撃を受けた。
世界がリーマンの再来を予感しパニックに震えた。しかし、ここで助け舟が出る。UAEの中でもっとも裕福な国であるアブダビが救うのだ。ドバイワールドの債務は260億ドル(2兆3100億円?)と発表された。それに対してアブダビの政府系投資ファンドは52兆円もの資産を運用しており、ドバイのバックにアブダビがあるから安心して投資できていたのだ。
現在、ドバイショックは沈静化し、何事も無かったように世界経済は動いている。しかし、ドバイがバブルであることに変わりは無い。早晩、そのツケは廻ってくるだろう。
しかし、ドバイはとにかくここまで作り上げてしまったのだ。中東のシンガポールと化している現在、これを無視できない。潰してしまったら自分たちも潰れてしまうからだ。いくら借金を抱えようと(債務を抱えようと)信用がつながればいいのだ。払う意思と能力を示せばいいのだ。実際に払う必要はないのだ。

現在、ドバイのリゾートホテル建設は止まったままだ。再開のめどはたっていない。不動産価格も低迷したまま。しかし、乗り切る自信とそれを支える信用があれば、数年後、「あの時は急ぎすぎたんだよ。これからは地道にやっていこう。もうその準備はできている」と懐かしむのだろう。
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by worsyu | 2009-12-18 18:01 | 時事ネタ | Comments(1)
Commented by 知事とリーグ at 2009-12-19 09:36 x
金?
あの再建計画ならどぶに捨てるの目に見えてる。
一銭もださねえ。
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