米中の思惑の狭間で

PHPという出版社がある。松下幸之助が作った会社だ。Peace and Happiness through Prosperityの頭文字で、“繁栄によって平和と幸福を”という意味。つまり、経済-社会の繁栄こそが平和と幸福をもたらすということだ。

菅政権が再起動した。内閣の顔ぶれを見ると小沢派は一掃された。特筆すべきは外務大臣の交代だろう。日本のネオコンと称される前原氏が岡田氏に代わることになった。
民主党に限らず、これまで日本の政権政党には親米派と親中派があり、古くから主流派、反主流派として政権を運営してきた。民主党もその例にならって親米派が実権を握ったわけで、アメリカの後ろ盾のある前原氏が次期首相と目されることになるのか?

今回、尖閣諸島で海上保安庁の巡視船が中国の漁船を捉えたことに対して、日本国内では、どうだろう。「よくやった」という意見が
マスコミを含めて多く聞かれる。中国は生意気だ。毅然とした態度でのぞむべき、と。

驚いたのは、中国もそうだし、アメリカもびっくりしただろう。世界中がびっくりした。なぜ、日本は強硬手段を取ったのだろうか、と。紛争の当事者になって困るのは日本自身なのに。

識者は、アメリカが日本をそそのかして中国を挑発しているのだ。その裏でアメリカは中国と経済的なつながりを強化させている。新興国の力でアメリカは再興を目指しているのだ。日本は利用されて、その挙句、はしごを外される、と。アメリカは既に昔のアメリカではない。傷を負った手負いの虎なのだ。

前回、粋(いき)と野暮という話をした。日本の美意識への固執は哲学に裏打ちされていないから正義とはならない。だから世界から支持されることはないと言った。

セルジオ氏が浦和サポの行為を擁護している。彼は粋という文化は理解しないから、当然のことをなぜ騒ぐのか不思議に思うのだろう。そして、それが世界のサッカー界では常識なのだ。
昔、ゴルフツアーで岡本綾子といっしょにプレイしていたアメリカ人がパーを外した時に「ナイスボギー」と言ったおじさんと同じことをやっただけ。ただし、場所が違ったんだけど。みなさんはどう思いますか?

正義か正義でないかを考えるのはややこしい。それに比べれば粋か野暮かで見れば簡単だ。しかし、その考え方は危険だということ。

繁栄のためなら、のらりくらりで利用できるものは利用して生き延びることが大切なのだ。マスコミの煽りに過剰に反応しすぎることは危険だ。
もはや、日本は品格を持った国だから、粋だからといって、それも潔しと突っ走ることはしないでしょう。
利用する人は多いけどね。
(ちなみに、誤謬性を排除している日本共産党も日本の領土であると言っていますから、心強いですね?それよりも何よりも、中国は未だに独裁国家ですから、まともな議論をしても無駄。それよりも欧米その他の民主主義諸国に共感してもらう行動を取るべきですね。)
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by worsyu | 2010-09-18 11:28 | 時事ネタ | Comments(0)
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