SAVING ALL MY LOVE FOR YOU

ホイットニー・ヒューストンが死んだ。まだ48歳という。
日本では「ボディーガード」の映画と主題歌であるエンダ~♪で始まる「I Will Always Love You」が結婚式の入場曲として90年代半ばに掛けて流れ、一般の人々も知ることとなった。実際、思い入れのある曲となった人も多いだろう。
個人的にはデビューアルバムが一番好きだ。エンダ~はあまり好きではない。曲自体に魅力を感じなかったからだろう。
海辺の岩に白いハイレグ水着で立つ姿が印象的なアルバム写真だった。曲調はブラックコンテンポラリー(R&B)で聞いていて気持ちがいい。甘い曲ばかりなのだが、全部が良い。絶対売らせようとした意気込みが感じられる。レベルが高い。デビュー作にしてすでに完成域に達している感がある。彼女にはとにかく気品がある。貫禄がある。媚びていない。マライヤも上手いが可愛さが先に来る。日本人にはこちらの方が受け入れやすいだろう。しかし、格が違うのだ。
わかるかなあ。白人と同等かその上に行っているのがホイットニーなのだよ。だから、下には降りられなかったのだ。何が?って、その・・・あれだよ。

モデル上がり、しかも芸能一家。歌唱力は絶品。全てを持ってデビューした。

彼女は黒人の歌手である。混じりけの無い。未だにアメリカではこの純血の黒人に対する偏見はあって、それを認めない人は多い。しかし、公ではそれは言えないのだ。
弔辞でケビン・コスナーは黒人と白人のことに触れ、彼はホイットニーに黒人であることを美しいと言った。この言葉で場内に感動の渦が起きた。葬儀で拍手、そしてスタンディング。日本での語りかけとはわけが違う。日本の芸能人の葬儀においても参考になる場面だった。

彼女の苦悩の中で、黒人であることの意義と悩みは深かっただろう。個人の美的感覚はどうしようもない。しかし、彼女は確かにアメリカの歴史の中で黒人であるがゆえの美を考えさせられた人だった。きれいといえばきれいだし、好きではない人にとっては好きではないだろう。それを超えるものとして歌があったわけで、スーパーボウルの国家独唱は素晴らしかった。

一人の天才黒人女性シンガーの死である。しかし、ケビン・コスナーの弔辞によって黒人と白人との新たな歴史の1ページとなった。たまたまなのだ。でも、これがアメリカの素晴らしいところ。

私の中では「SAVING ALL MY LOVE FOR YOU」がベスト。この曲を聴くとホイットニーを思い出す。
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by worsyu | 2012-02-20 11:57 | 芸能ネタ | Comments(0)
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