あっこ・・後編を見た

高校野球の力ってすごいな。


これがサッカーだったらできないドラマだ。
クオリティが高い。いいドラマだった。
スタッフの皆さんに感謝したい。
それもこの物語に熱があったから、みんながそれに感化されて走っていったんだろう。

劇団出身の子供たちをかき集めて、多少青春ドラマにありがちな演技、演出も、高校野球という状況の中では、ありうると思えてしまう。
こんなにきれいなものじゃない。しかしそうした脚色も許せてしまう。
ストレートのメッセージ。そして、これは真実のドラマ。
話の中で出てくる「あっこ」の直筆の日記。
方言に包まれて気持ちがこちらに伝わってくる。リアルだ。
方言指導の林さんはすごい。ありがとう、と言いたい。
主演の川島も声がかすれていて、少女性と少年っぽいところも出ていてよかった。川島じゃなきゃこんなにいいドラマになっていたかどうか・・・・プロデューサーがいいんだろう。

財前が「むげねえ・・・」と発した時、大分県人の親の多くは感情の塊を握られたような気持ちがしただろう。
見事だった。あそこが財前の見せ場だったね。娘に死の宣告を受けた時、逆光で涙が落ちていく様がきれいで、自然で、リアルで、演出と演技がぴったりと合ったすごい場面だった。

大分以外の人たちにはどう聞こえただろう、大分の言葉。静岡のどこかの言葉のように聞こえたかもしれない。関東の標準アクセントであり、でも、関西の味付があり、ほんのちょっと九州の言葉があったりする。クセになる言いまわし。かわいい・・・
大分が標準語でもいいやん!なんてね・・・


脚本も見事。悲しさを抑えて最終章へ持っていくあたりがすばらしい。最後の力を振り絞って書いた「ありがとう」の文字に涙を誘われる。媚びていない。泣かそうとしていない。そんなものはいらない。淡々とした時間の経過にロウソクの火が消えるように命のともし火が消えていくような感じがした。

まだ16、7才だというのに、あれだけ周りに気を使って自分の限られた命と向き合った姿はすばらしい。川島は「彼女は強い」と言った。彼女には死を迎えて母性を感じる。少女から一気に母親になったような慈しみの心が見える。
「まるでドラマみたい」というセリフがあったが、この言葉、実際に日記に書かれていたのだろうが、この言葉が入ることにより、ドラマではない、真実の物語なのだということを再認識させる。

「アッコ チューリップガーデン」が彼女の死後作られた。今でも選手たち(後輩たち)はグラウンドに入る前にこの花壇に一礼して入るそうだ。

あっこが残したものは、高校野球の女子マネージャーの鏡。「ドラッカー・・・」とは対極にあるものか・・・

楊志館はこれで聖地になったのかも知れない。
チューリップは現在満開だろうか。もう終わりかけているかもしれない。

このドラマは再放送されていいと思うし、DVD化されてもいいと思う。

感動が欲しい時、前に進みたくなった時、勇気がもらえる。かなしいけれど、それだけじゃない。逆に彼女から応援されているような気分になる。不思議なドラマ。
NHKやっぱスゴイ!!


一人で見るのをお勧めしたい。
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by worsyu | 2012-04-23 13:05 | 地域ネタ | Comments(0)
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