渡辺長男

東野圭吾の小説「麒麟の翼」の殺人現場となる日本橋の「麒麟像」。これは、言わずと知れたと言いたいところだが、意外に知られていない。
作者は大分県出身の渡辺長男(わたなべおさお)である。弟はあの朝倉文夫である。

朝倉文夫はその作風から「東洋のロダン」と呼ばれ、自然主義派の代表的彫塑家として明治から昭和初期にかけて活躍した。
その膨大な作品数から「銅像屋」とも呼ばれる。しかしながらその多くは戦争時に金属供出されてしまった。今思うと残念である。
大分県内にも多く展示されているが、有名なところでは、早稲田大学の大隈重信像、瀧廉太郎像、などがある。まだまだいっぱいある。

渡辺長夫については、代表作としては、やはり、明治天皇の騎馬像だろうか?そして、この日本橋の麒麟、獅子像。それから、昔、万世橋(秋葉原のすぐ横)にあった廣瀬中佐-杉野像だろうか?

ちなみに、竹田市の廣瀬神社の正面階段上り口に廣瀬中佐の胸像がある。これは渡辺の作で、本来は全身像であったもの。戦争時、金属供出されたが、供出時、竹田の人々が上半身を石膏で写し取っていたため、戦後、その型から作ったそうです。なんて偉いのだろう!!すごいことだと思いませんか?
この胸像は見事です。風雨に晒されているが、一見してその出来栄えの素晴らしさに感嘆する。作者の愛情が見える。ぜひ、近くにお寄りの際は見ていって欲しい。辻畑女史が最近作った立像は私はあまり好きではない。

ところで、万世橋駅の前に置かれていた廣瀬の像だが、これは東京都が戦後GHQの顔色を伺いすぎて自主的に撤去された。昭和22年7月21日である。
ところで、これはミステリーというか、そんなわけはないのであるが、この銅像がどこかにあるのではないか?というのである。
こんなあるわけない都市伝説のような噂が流れるのも、万世橋の廣瀬の銅像が戦前の東京のシンボル的存在であり、人気を集めていたことにある。
もし、どこかの地中に埋められていたら・・・そんなわけないよね。
石原都知事に言わせれば「そんな芸術的価値を解し損得抜きで守ろうという気概を持った人間なんか当時の東京にはいないよ」ということになるのか?

政治の激変の中でイデオロギー(思想)の嵐に巻き込まれて、貴重な芸術や人間性を否定されることは本当に悲劇であり喜劇であるねえ。

日本橋にある「麒麟」「獅子」は大分と東京をつなぐ貴重な文化遺産だ。あの麒麟像の素晴らしさは大分の誇りと言っていい。ぜひ、一度は行って、触って感じて欲しいものだ。

渡辺長男はもっと評価されるべきだと思う。石原都知事もそう思うだろ?
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by worsyu | 2012-06-04 13:03 | 地域ネタ | Comments(1)
Commented by Arthuroa at 2014-08-23 06:42 x
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