山本潤子の歌声

山本潤子がコンサートを開いた。
これまでも何度か大分にも来ていたが、じっくりと聞く機会はなかった。
彼女の歌声は、これはもう奇跡に近い、癒しの歌声だ。
去年、由紀さおりが世界でアルバムが売れたと話題になったが、年代的にその次の歌い手であり、しかも、カリスマ性からしても、山本の方が上だろう。
今のうちに聞いた方がいい。誰もまだ気づかないうちに。
あと、10年もしたら、聞けないかもしれないから。

彼女はスタートからして華やかだった。アマチュア大会で優勝し、鳴り物入りでレコードデビューした。その大会にはオフコースの小田が2位であり、また、チューリップの財津も参加していたそうだ。
財津が小田を見て「負けた」と思い、小田が彼女ら「赤い鳥」を見て、すごいと思ったそうだが・・・その差を、彼らはその後しっかりと埋めていった。ものすごい高いレベルの凌ぎ合いである。
「翼をください」を世に出したことで、このグループはポピュラー音楽史に金字塔を建てたことになる。
我々はいつの日か、この歌を誰が歌っていたかを忘れてしまうかもしれない。しかし、そのたびに山本潤子の名前と「赤い鳥」が思い出されるだろう。何度でも。

グループとして非常に洗練され、完成された音楽を提供していたかに思えた「赤い鳥」もやがて内部分裂を起こす。人間関係もあったのかも知れない。2つのグループに分かれたわけだ。
彼女は当時は新居潤子であり、山本と結婚することで山本潤子となる。
ハイファイセットとして都会的なハーモニーを売りで荒井由実(松任谷由実-ユーミン)の曲を歌い、ユーミンの曲が世に広まることにもなった。
代表曲は「冷たい雨」だろう。
その後、カバー曲「フィーリング」もヒットさせ、和製ポップス界では随一の実力であることを知らしめた。

しかし、グループ内で大川が事件を起こしてしまう。窃盗罪で警察に捕まってしまうのだ。
これがきっかけでグループは解散。その後ソロデビュー。近年、いろんなユニットを組んで活動していたが、ようやく、一人で歌うようになったようだ。
個人的には、くくりとしてはフォークというのはあまりしっくりこない。もちろん歌謡曲でもない。
私は勝手に和製ポップシンガーという位置づけで見ている。
円熟期を迎え、今が一番味が出ている。

ここ大分でそれが聴けた。贅沢だねえ。
[PR]
by worsyu | 2013-04-24 14:59 | 芸能ネタ | Comments(0)
<< かすかな光 いっしょに目の前の勝利のために... >>