浅田真央とラフマニノフ

フィギアスケートNHK杯の浅田真央の演技を見た。
一皮向けた浅田がそこにいた。

今シーズンはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を使っている。これがまず正解。
ラフマニノフの数ある曲の中から選び出した名曲中の名曲だ。これは伝説になる演技になるだろう。
振り付けも抑えていていい。どこか風格を感じさせる。無理して技を仕掛けている感じではない。

静かな曲調で流れていく。大河の流れを連想させる重厚な調べと叙情的な調べのアクセントが浅田の洗練された演技とよく合っている。

ロシアをこれほどまでに見事に表現していることに感服した。おそらく、ロシア人も、浅田を受け入れるだろうし、それを支持する日本人も好きになるだろう。
本来、日本人はロシアが好きなんだなあ。というか、シンクロできる。
今までウヨクが冷戦の影響なのか、アメリカの犬感覚で騒いでいたが、なんだかんだ言っても、やっぱり、ロシアは好きなんだ。

ロシアはヨーロッパの端っこで、ヨーロッパ文化に憧れながら、アジア的なものも引きずっている。(日本と文化的に共通する部分が多い)
ラフマニノフの曲には、特に、そうしたアジア的な叙情的色彩が強い。メロディアスな旋律は、映画、ポップス、CMに多く使われている。

ラフマニノフのこの曲を手に入れた浅田は、ソチで金メダルが取れるかもしれない。キムヨナ次第だろうが、今のところ、キムヨナを上回っている。
女王の貫禄がついてきた。
というか、キムヨナだとか、金だとか関係ない。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で演技する浅田は素晴らしい。そして、ロシアの地で多くのロシア人に感動を与えて欲しい。おそらく、感謝されるだろう。日本人ありがとう、と。正しくロシア文化を理解し、表現し、感動を与えてくれたことに。

このプログラムを作った人はすごい。

ひ弱なひな鳥のような浅田真央はもう居なかった。力強く羽ばたき、大空に舞う鳳凰がそこにいた。何よりも品がある。そして、余裕を感じる。今回、彼女は時折変顔を見せる、そこにもどこか風情がある。
このプログラムは伝説になるだろう。
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by worsyu | 2013-11-15 13:00 | ひまネタ | Comments(0)
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