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トップリーグ開幕戦

ラグビーの国内リーグであるトップリーグが始まった。
そのオープニングゲームが秩父宮ラグビー場で昨日行われた。昨年王者のパナソニックと強豪の東芝の対戦であった。
余計な太鼓やラッパの音が無く、歓声の中で行われたことがまず素晴らしい。ラグビー観戦の成熟度が上がっている。年配の方が多いからかも・・・

ヨーロッパや南半球を中心に盛り上がっているスポーツであるが、なぜか日本でも昔から人気があるスポーツだ。
ラグビーの、特に日本のラグビーの素晴らしさは、未だに学生スピリッツが残っている点にある。しかも、英国ラグビーから来るエスタブリッシュメントのスポーツという気風が残っているからだろうか。
勝負よりも内容、勇者と賢者を競うスポーツという側面を持つ。悪く言えばアマチュアリズムを色濃く残すマイナースポーツでもあるのだが。

この試合は、観客の反応も素晴らしかったし、選手たち、特に東芝の選手たちの気迫が素晴らしかった。39-26という点差がついたが、実力差はほとんどない。むしろ、パナソニックの方が上の部分もある。
特に素晴らしかったのは、東芝のスクラムハーフの小川(東福岡高校・日大出身)だろう。パナソニックのスクラムハーフの田中も素晴らしい選手で、際立つプレイが何度も見られたが、今回の試合ではトータルで小川に軍配が上がるだろう。プレイスキックの精度も素晴らしく。パナソニックの名キッカーのバーンズと遜色なかった。

それから、試合を裁く審判団が素晴らしかった。
特に主審の平林さんは見事だった。的確に冷静に裁いていった。ラグビーの場合、主審の権限は絶対的である。しかし、近年、テレビ放映がなされるたびに、疑惑の判定も多くみられるようになってきた。そこで、かなり前から、世界的にはビデオ判定が行われるようになり、日本もそれを導入していた。
ビデオ判定のシーンを会場に流し、衆目の中で主審が判断する。主審といっしょに選手、監督・コーチ、観客が考える。納得のいく答えが出る。
このプロセスが素晴らしい。

秩父宮の熱気が全国に伝播するかどうかはわからないが、日本ラグビー界は一歩前に踏み出した。
この試合は私が思っていた日本ラグビーのレベルを越えていた。進化している日本ラグビーを感じた。
それを実現させているのは、積極的に外国人選手を起用し、世界の戦術を学び、取り入れ、独自に進化させようと努力しているからだろう。
バックスでも180センチを超え、体重も100キロ前後の選手を揃えるようになり、壁を形成している。

日本ラグビーでは、まだ、ハンドリングの妙やショートパスの精度、連携の巧みさ、そして、スピードラグビーが展開されるが、世界は、ハンドリングもパスも確実性が重視されるし、コンタクトの力を最大限強化することが勝利につながるのである。パワーラグビーである。

日本ラグビーもこれを全く無視することはできない。世界と戦うには、ある程度相手のの攻撃に耐える壁を形成する。守備面での強化が第一である。次に、攻撃ではリクスマネジメントをしながら得点力を付ける。プレイスキッカーの育成と、キックの精度、状況判断とプレイの選択も重要だ。

世界基準にレベルを引き上げつつ、同時に、相手を凌駕する部分を見つけ、それを効果的に展開することで勝利に近づく。

もう一度言うが、ラグビーの素晴らしさは、エスタブリッシュメントとしての誇りを持って戦っていることである。
実際には、プレイしている選手がエスタブリッシュメントであるわけではない。学歴、教養の低い選手も中にいるだろう。しかし、ラグビーを競技する上では皆平等であり、紳士である。

2019年のW杯は日本で開かれる。その時、試合会場として大銀ドームが選ばれれば芝は痛むが、又1つ、格が上がることになる。

日本ラグビー界の奮闘を期待したい。
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by worsyu | 2014-08-23 11:28 | ひまネタ | Comments(0)
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