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ほとんど病気

「ほとんど病気」
キリンカップ決勝。格上のボスニアヘルツェゴビナ。宇佐美のドリブル切り込みに、中で待つ清武のセンスだけのソフティング先制ゴール。喜んでいたら、その1分後、ロングパスで裏に抜けて力技で同点に追い付かれる。更に後半、FKで気の抜けた守備陣の隙間を攻められた。サイドに出され、対応に行った長友が切り返しで抜けられ、ラストパス。あわててスライディングした吉田も対応が遅れ、ゴール。前半の緊張感はもう無くなっていた。心の隙間を突かれる。弱いチームにありがちな守備崩壊パターン。さらに、ロスタイム。FW浅野の決定的場面でのシュートせずの、パス逃げ。全く、何のためのワントップ。何のためのFW。なぜ勝負しない。
しかし、これ、ほとんど国民病だろう。失敗を恐れてその場を逃れる。言い訳のできる範囲であれば、大けがはしない。それが集団の中で生き抜く術。ムラ社会ゆえの生き方が染みついている。結果が全て。だけじゃない。チャレンジすることが次につながる。
サッカーというスポーツを通じて、我々も随分変わってきたように思う。
まだまだ越えられない国民病。出る杭は打たれる症候群。
バカじゃなきゃできない。それが求められるのがFW-点取り屋なのだ。これは才能なのだ。人間として最低でも、FWとして優秀ならばそれでいい。そういうポジションなのだ。
再認識した。

by worsyu | 2016-06-08 10:02
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