巨人の監督

藤田元司氏(元巨人監督)が亡くなった。74歳。
彼は、地味であったが、低迷する巨人を優勝に導き、勝てる巨人に育て上げた功績は大きい。また、優しい語り口などからNHKの解説などでも活躍した。
川上哲治氏が築き上げた9連覇という偉業は、すさまじいものがあるが、巨人の伝統もこの頃の高度経済成長期の流れに沿うように体質として受け継がれたのであろう。
長島氏、王氏が監督になるが、彼らスター監督の間で藤田氏は巨人にあって異彩を放っている。地味ではあるが、人間的な魅力にあふれ、派閥を作らない。人徳で組織をまとめる力を持っている。他チームからの補強に頼りすぎないチームを作り、ルーキーから育て上げた選手がいっぱい出てきた。
現監督の原氏は、高校時代、大学とスター扱いされながら長島2世と期待されて選手生活を送った。引退後、1年で優勝したが、監督としての評価は定まっていない。短すぎる。
原は藤田氏を恩師と仰いでいるみたいだが、彼は藤田氏のような人徳があるわけではない。できればそうした力で若手を育て上げたいと思っているのかもしれないが、長島氏のようなパフォーマンスと圧倒的な存在感の指導をあこがれている面もあり、昔からついて廻る派手さを払拭することは至難の業。それがじゃまになり、この派手なチームの黒子となることをためらわせている。
現ソフトバンク監督の王氏は、選手時代の圧倒的な栄光と存在感を使うことを封印している。黒子に徹することで選手からの絶対的な信頼を得ているのだ。
原は素直で真面目で信頼の置ける人間だが、今の巨人の組織の中で機能するかどうかはまだわからないのだ。
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by worsyu | 2006-02-11 10:23 | 時事ネタ | Comments(0)
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