キリストと「ダヴィンチコード」

まんがのような映画だった。というか、最近はこういう手が多い。日本映画も漫画を題材にしたものが多いし、逆にアニメの方が真面目だったりもするが。発想が奇抜でないと商業ベースに乗らないからなのか。中高生あたりに受ける程度を狙うのがメジャーとなるからなのか。でも、うまいねえ。厭かせないように丁寧に作られている。
キリスト教圏ではない日本人の感覚だと結構楽しめるかも。でも、ちょっと、幼稚だとも言える。この題材は本当ならタブーものだろう。日本で考えれば、天皇に近い。(井澤さんが確か書いていたか、文学の上では結構やっている人もいる。)この世界でも稀な父方の直系を受け継いできた血路はすごい。これを女系もありなんとしようとする小泉首相の試みが果たして成功するかどうか。(天皇のDNAを調べれば、その経路がわかるだろう。この一族がどこからやって来て、今の日本人に受け継がれているDNAは何なのかがわかる。)
キリストとは、一体何者だったのか。現代の下劣な大衆誌記者から見るとこうなる。父親がいない子供(認知されなかった子供、ローマ人との間に生まれたのかもしれない。)が30才を過ぎてもぶらぶらしていたが、ある時、「神から啓示を受けた」として、突然、新しい宗教を始めだした。彼は奇蹟と呼ばれるものを示し、また、周りの信者が尾ひれをつけ、その評判が国中に広まった。ローマの支配下にあったため、為政者は彼の処遇に悩んだが、現地の実力者他の多くの民衆側の意見を組み入れ、罪人として磔刑に処した。彼の死後、弟子たちは、各地を廻り、布教活動を始めた。
これが、現代人が割と真実に近いと思える2000年前のイエス像なのだ。それ以上のものは学術的に見れば全て後から付け足された作り物だとも言える。
イエスキリストは神ではない。天皇も神ではない。その子孫が居たとしても、本当に子孫かどうかはわからない。系譜の信憑性を信じる者はその先に行けばよい。
我々は聖書を読まなくともイエスキリストの姿を知っている。絵の力は凄い。この映画をバチカンが恐れるのも無理は無い。こんなデマのような話を流されてはたまったものではない。笑い事ではないのだ。現にこの作り話を信じる人もいるかもしれないから。
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by worsyu | 2006-05-26 18:14 | 時事ネタ | Comments(0)
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