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本当の戦い

中田が引退するそうだ。驚きと共に惜しむ声が聞えてくる。スポーツジャーナリズムも下手に突っ込まない。
彼はイチローと良く比較された。世界を舞台に活躍する姿は見ていて気持ちが良い。しかも、クールさを身にまとい、自分の世界を持っている。しかし、決定的に違うことがある。それは、イチローはスポーツマンとしての分をわきまえており、道を極めることに徹している。自分を必要以上に飾ろうとはしない。たかだか野球が上手いというだけで人間的に優れているわけでもない。しかし、一芸に秀でた人間として言えることはある。その分イチローの方が大人だ。中田は見ていて青い。まだ子供のような面を見せる。それはまた、IT関連の実業家-ヒルズ族にも通じるものを感じる。自分の力だけを信じ、行ける所まで行く。失敗しても、その先にはまた別の道が開ける・・・・・パイオニアとしての自負がそうさせるのか。
中田にはスポーツマンとしてのすがすがしさ、さわやかさというものは感じられない。どちらかというとそうしたスポーツマンとして見られることを極端に嫌う面がある。
彼は、所属するクラブのサポーターに何と説明するのだろうか。これがもし、大分トリニータで起きたならたまったもんではない。所詮、彼には自分の商品価値をいかに高くするかに懸命で、常に日本市場を意識している。
彼のカリスマ性の演出は計算されていることで、実態は青年実業家を夢見るサッカー選手でしかない。
私は中田の信奉者では無いので、彼のプレイスタイル以外に何の魅力も感じない。24才が体力的にはピークだと言われる。そして、経験からくる上手さと融合させて28才から30才がスポーツ選手としては一番良い時期だとされる。中田がこれ以上選手生活を続けても過去の栄光を曇らせる以外にできないとしたら、引退は正解だろう。カリスマ性を維持しつつサッカービジネスを続けていくことが彼の今後の目標となろう。
中田にとって、人生の本当の戦いがこれから始まろうとしている。挫折することで人間は大きくなる。そのことに気づく時がやがて来るだろう。
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by worsyu | 2006-07-05 01:35 | サッカー | Comments(0)
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