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「形」を失った千葉

菊池寛の短編に「形」というのがある。槍の名人-中村新兵衛の鎧兜の話。そのいでたちは、火のような猩々緋(しょうじょうひ)の服折を着て、唐冠纓金(えいきん)の兜をかぶったとされている。彼の姿に敵方は恐れ慄き、味方には信頼の的であったと言う。

千葉のオシム前監督は、将にこの中村新兵衛の「形」だったのではなかろうか。

そして、この話には続きがある。
主君の側室の子にせがまれて新兵衛はその「形」-服折と兜を大事な戦の前に貸してしまう。いざ、戦となると、今までとは勝手が違うことに気づく。「形」を無くした新兵衛に対し、いつもは虎に向かう羊のように怖気、狼狽える敵が、12分の力で攻め込んでくるのだ。そして、「形」を安易に譲ったことを後悔したその瞬間、敵の槍が彼の脾腹を貫いていた・・・・

今回の千葉戦は、「形」を失った老兵と、見えない畏れに実力を出せなかった若武者の戦いになる。今までのつっかえ棒が取れた本当の力を存分に出して欲しい。
溜飲を下げたい思いだ。

浦和との勝点差:13
(浦和)ソフトバンクレッズ誕生まで:5日
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by worsyu | 2006-09-26 11:10 | サッカー | Comments(0)
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