奴隷貿易

高校で大学入試のために世界史を教えない学校が結構あるらしい。単位不足が文科省から指摘を受け、全国で問題になっている。大分でもあるのではないか?
しかし、たとえば、18世紀から19世紀に掛けて、産業革命時のヨーロッパの栄光と影の歴史を教えないと歴史としての現代は見えてこない。責任放棄もはなはだしい。
ヨーロッパの海外進出はアフリカ大陸から奴隷貿易でアメリカ大陸へ大量の労働力を送り出したことから始まる。鎖に繋がれた黒人たちは船底に押し込められ、アメリカに着くまでに病気などでその半分は死んだと言う。(70日ほどかかるらしいが)こうした差別が当たり前のように一般に広まったのは、学者たちが理論として、「彼らは我々とは違った人間-家畜と同様である」としたことにある。実際はアフリカ土着の人間を通じて間接支配をしたわけだが、システムの根本はヨーロッパ人による支配だったわけで、その非人間的行為の責任を逃れることはできない。そして、産業革命が始まるとともに、奴隷貿易よりもアフリカ大陸の資源を巡って植民地争奪が始まる。アフリカの徹底的な収奪が行われる。
「ひどいことしたんですねえ」と大抵の女の子は眉をひそめるが・・・・

明治以降、日本は、ヨーロッパを真似てアジアをその支配下に置こうとする。明治維新、殖産興業、征韓論、大東亜共栄圏など、それら全ての流れは、ヨーロッパのたどった跡をなぞっている。赤信号をみんなで通っているだけなのだが。盗人猛々しいというか、今、この歴史認識を忘れている日本人が少なくない。過去の歴史を見れば、どんな言葉を弄しても幼稚な考えだと気づくのに、それがわからない人が多い。(もちろん、時間のずれがあるので同等ではないが、根底に流れる考えには似たものがある。)
世界史を学ぶことは、日本を学ぶことと思って、高校を出た後でもいいから知る努力は必要だと思うよ。特に世界に出て行く人は知っておいた方がいいかもね。逆に日本にいる分にはいいのかも?
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by worsyu | 2006-10-26 14:29 | ひまネタ | Comments(0)
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