レッズ優勝へ

浦和レッズの優勝が近づいてきた。Jリーグ最大にして最強のサポを持つ人気クラブがシーズン初優勝となる。去年、後一歩で優勝に手が届くところまで行きながら、逃してしまった。それは、やはり経験の差なのだろうか。実力ではG大阪と同等の力を有しながら、攻撃力で若干劣っていた点が最後にネックとなってしまったようだ。
その反省に立って、今期の戦力補充として、J2に降格したヴェルディから、ワシントン、相馬を獲得。さらに、レンタルで黒部を補強。そして、小野の復帰による精神的支柱の確保という万全の体制で臨んだわけで、圧倒的な戦力強化により、ある意味優勝して当たり前の状況ではあった。フロント陣の優勝に対する執念にも似た想いをその補強に見ることができる。

浦和レッズのサポーターは、その応援が威圧的なことで知られ、他サポとの小競り合いをたびたび起こし、問題になることが多い。また、ゲーフラによる相手チームに対する誹謗中傷も盛んで、クラブ側も事後の対応に苦慮しているポーズを示している。しかし、こうした行為に対するサポ内の批判は少数派で、概ね許されていると見える。このあたりはヨーロッパでは常識となりつつある差別反対の意識とはかけ離れたもので、サポの意識の低さを露呈させた格好となった。イギリスのサッカー番組で世界のビッグクラブとして取り上げられた後ということもあり、その対比が目立った。

埼玉県は、江戸時代は食料供給の源として、また、北の守りの位置として。明治維新後は、新政府と共に薩長土肥をはじめとする地方からの大量移民が押し寄せた。戦後は、工業発展と共に東京のベッドタウンとして東京移民を受け入れてきた。だから、意識としての県民性は薄い。埼玉都民と呼ばれるように北区、練馬区や足立区の延長として捉えられることも多い。今なお強い封建的意識を持ち続けているのは西部の秩父にいる人たちぐらいで、そこでは素朴さと誠実さ、そして祭りの時に見せる強烈なエネルギーを持っている。

東京人が埼玉県に対して「ダサイたま」といった蔑称で呼ぶのは、地方から出てきた人が東京で感化され、時代のスピード感、孤立感、雷同性などから、身近にいる県民をけなして悦に入る行為なのだろう。下町を中心とした江戸っ子はそんなことはしない。おおらかで開放的で、おせっかいですらある。

埼玉南部は、そうした地方から出てきた人が押し出されて、住み着いた植民地となりつつある。喪失感を持つ移民の子供たちは、浦和レッズという存在が地域性を創出してくれるものと幻想しているのである。

優勝おめでとう
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by worsyu | 2006-11-25 14:00 | サッカー | Comments(0)
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