魔女狩りは続く

柳沢厚労相の「女性は産む機械」発言をマスコミがコップの中の漣を嵐のように取り上げて騒いでいる今日この頃。
感情的になりすぎるのは日本人-マスコミの悪い癖です。政治もそろそろ次の段階へステップアップして欲しい。

人類の人口問題が語られる時に問題になるのが、「人口爆発」と呼ばれるものです。これは、産業革命以後に起こったとされます。また、近年では、戦後、アジア、アフリカの人口が倍々に増えていったことが大きい。1804年に10億だった人口が1987年に50億になります。それがわずか12年後の1999年には60億人になってしまいます。そして、推計によると2028年の世界人口は80億に達すると見られています。

貧しい国でなぜ人口が増え続けているのでしょうか。それは、皮肉にも、医療の発達と食料援助。そして、農村では、生きていくための労働力確保のために子沢山を続けているわけです。中国は政府の力が強大なので、人道的にも非情に問題がある一人っ子政策をやっています。農村では、2人目を作りたい場合、割り当てがあって、審議にかけて許可してもらい産むことになるのです。

日本は、明治以降、産めよ増やせよ政策の下、増え続け、都市への人口流出、そして、海外移民が成された。そして、昭和初期の計算では、20世紀末には2億5千万人を越えるだろうと思われていた。しかし、実際には、2005年から減少に転じている。このことは、もう早い時期にわかっていたことなのだが、政治家と官僚の怠慢で国家の政策転換をやらずに来ている。未だに高齢化社会に対する整備もプランも無い状況だ。既に欧米並みかそれ以上の生活様式をしている日本人に対して、政治家、官僚たちは発展途上国並みの右肩上がりの社会を目指したプランで臨んでいるのだ。

敢えてこの問題の本質を言うならば、彼ら政治家-官僚の間違いプランに合わないのは女が産まないからだという論理のすり替えがその言葉に表れているからなのだが・・・

柳沢氏の発言に過剰に感情的に反応することで、本来の問題がぼやけてしまう。これは、意図的な情報操作なのか。女性蔑視に矮小化して、大衆受けする政治ショーにしている野党も情けない。自民党でこの窮地を救えるのは小泉さんしかいないだろうが・・・

以前、「弱者のエゴ」という言葉を作った筑紫氏は偉大だ。マスコミが作り出す魔女は本当の魔女ではない。それでも、それに乗っかって楽しんでいる大衆は民度が低いといわざるを得ない。政府が作り出すかマスゴミが作り出すかの違いがあるだけ。その違いは大きいかも知れないが魔女狩りに違いは無い。
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by worsyu | 2007-02-04 22:43 | 時事ネタ | Comments(0)
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