世界の素をつくる場所

浦和戦当日、大分市は城東春まつりがあった。同時に新日鉄工場見学会があったので、そちらに出かけた。
なんと言っても、新日鉄は、世界一を争う鉄鋼のトップメーカー。しかも、世界一の最新鋭設備が集約している工場がこの大分工場なのだから、見ない手は無い。

我々が見たのは、高炉から出てくる銑鉄(溶けた鉄)の部分と厚板を作る工程だった。
まず、鉄とは、鉄鉱石という石から作られる。これを溶かしていくのだが、料理に見立てると、下ごしらえが必要で、石灰石といっしょに焼き固めて、焼結鉱と呼ばれるものを作る。そして、石炭を蒸し焼きにしたコークスといっしょに鍋(高炉)にいれるわけだ。
高温の風を送りながら溶かしていく。そして、溶けた鉄ー銑鉄ができあがるわけだ。
釜(高炉)から出銑する際の火花はすごい。まるで人の力でマグマを作っているようなものだからだ。2千度以上の溶けた鉄が流れ出す。
我々が見たのは第2高炉だったが、その前に輸送用の列車(トーピードカー)が置かれていた。聞くと、前日使用されたもので中身は空っぽとのこと。しかし、まだ熱く、近くに寄れなかった。
厚板工場では、アツアツの固められた鉄が圧延機で延ばされ、水で冷やされながら整形されていく。黄色く発熱していた塊が、やがてまぐろ色に変色し、最終的には黒、そして、厚さ2センチのきれいな銀色の板になるのだ。当日は小雨模様で外は寒かったのだが、この施設の中は、20度くらいはあっただろうか。時折温風が頬をよぎる。夏は大変だろうなあと憶測する。
このラインの速さはすごい。世界一なのではなかろうか。熟練の技で延ばされていくのだ。
「大地の子」は千葉の君津工場を舞台にしているが、それよりもはるかに進んだ設備に圧倒される。
ここ大分で世界の素を作り出しているのだ。
別に新日鉄と関わりがあるわけではないが、それが大分にあるということは誇り高いことである。
「鉄は国家なり」と言ったのははるか昔のことではあるが、全く間違っているわけではない。
来年もまた来ようと思った。これが見れるのは、大分市に住んでいる特権であろう。
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by worsyu | 2007-04-05 14:25 | 地域ネタ | Comments(0)
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