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ポアンカレ予想

先日NHKで見た「ポアンカレ予想-100年の格闘」という番組。久しぶりに知的な興奮を覚えた。
この話は、19世紀後半のフランスの偉大な数学者-アンリ・ポアンカレの唱えた命題に始まる。
数学の話を誰にもわかるように解説するのは難しい。専門的な話になると面白くないし、ごまかすと、何がすばらしいことなのかがわからなくなってしまう。
この番組では、随所にCGを使い、ポアンカレ予想や、数学者の思考を視覚化して説明していた。
「宇宙の形とはどんなものなんだろうか」
これは物理学者の命題である。しかし、数学的思考で、求めることも可能だということだ。ポアンカレは、地球から一本のひもを宇宙の果てに向けて放り出す。そのひもが長い時間を経て再び地球に戻ってくる。そして、そのひもを手繰り寄せた時、何ものにも引っかからず、結ばらなかったら、宇宙は丸いと言える。というわけだ。
この数学の難問を解くために多くの数学者が格闘してきた。ある数学者は、途中で思考を辞め、また、ある数学者は、精神を病んでいった。
2002年、インターネット上にこの難問を解いた論文が出ているという噂が流れる。世界中の数学者は、その論文を解読しようとするが理解できない。論理の飛躍がどこかにあるはずだと調べるがそれもないようだ。結局、2006年の夏頃まで複数の数学者チームが検証にあたり、ようやく認められた。ポアンカレ予想は1904年からほぼ100年を経て証明されたわけだ。
その天才数学者とは、ロシアの数学者-グレゴリー・ペレルマン(1966~)だ。彼は、この論文を発表後、研究所を辞め、自宅に引きこもってしまう。数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞するが辞退してしまう。今は、母親の年金でひっそりと暮らしているという。現在、外部との接触をいっさい拒んでいる。
究極のオタク。鏡だね。

ちなみに、このペレルマンの証明の検証を担当した中国人数学者2人は、声高にわれわれこそがこのポアンカレ予想を最終的に完全解明したとアピールしているらしいが。
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by worsyu | 2007-10-24 18:27 | ひまネタ | Comments(0)
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