稲尾氏逝去

稲尾氏が逝った。突然のことで驚いた。あんなに元気だったのに。
本当の神様になってしまった。
彼の話は何回か聞いたが、面白い。聞き入ってしまう。別府生まれの博多育ちと言っていいだろう。あの顔は憎めない。しかも、人柄が温かくて、面倒見も良い。偏見を持って人と接しない。周りから持ち上げられ、権威となることを拒み、みんなから愛された。
こんな人はもう出ないだろうね。
なんだか知らないが、涙がうっすらとにじんだ。悲しいというわけではない、おそらく、誇らしくて、すばらしさに感動しての涙だろう。

落合の才能を見出し、育てたのもこの人。しかし、当の落合は、正力賞をもらった直後だったからかも知れないが、稲尾に対する敬意を失した応答だった。自らが権威となったことで、周りが見えなくなってしまったのだろうね。早晩、しっぺ返しを受けることだろう。
成り上がった人はいっぱいいるが、権威に押しつぶされて本来の自分を見失う人と、勝手に付けられた権威を払拭し、本来の自分に正直に生きる人がいる。
落合は前者で稲尾は後者だろう。あるいは、同時代のライバル-スーパースターたち、長島、王、野村と比較しても、その存在と生き方は際立っている。

稲尾氏は福岡に愛された。とりわけ、博多の人に愛された。西鉄ライオンズが巨人を4-3で破った日本シリーズは、伝説となった。何度となく、ビデオ化されて、店頭で流される。多くの年配者の人だかりができる。その映像は、博多の誇りであり、何度見ても感激と喜びに満たされる。別府に足を向けて寝られない、と本当の思っている人がいる。
別府-大分が博多-福岡に親近感を覚えるのも、彼のおかげかも知れない。

先日、臼杵のミニコンサートであるアーティストを思い出した。大塚博堂。
別府出身で「ダスティンホフマンになれなかったよ」がヒット曲。残念ながら、若くして死んでしまった。彼の歌唱力は飛びぬけていて、いまだに彼を慕う人たちがいる。
もっと、大塚を再評価してもいいのでは、と思う。
別府には、いろんな人が訪れ、また、排出している。縁の地はいっぱいある。そういったガイドマップが欲しいね。
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by worsyu | 2007-11-15 13:05 | 時事ネタ | Comments(2)
Commented by Gemini... at 2007-11-17 11:37 x
はじめまして、稲尾和久と大塚博堂でたどり着いたGeminiと言う者です。
よろしくお願いします。
私、北海道ですが、日ハムとロッテのクライマックスシリーズで、稲尾さん解説していたばかりなのに?と感じ、突然の事に驚いています。
現役時代はリアルでわからないんですが、25歳で200勝したというのや年間42勝、そしてライオンズでの監督、中日コーチ時代の牛島投手との逸話、画面でしか見たことはありませんが、その大きな器、優しさを感じていました。
サイちゃんでしたっけ?動物のサイと才能の才、チームの先輩で、高校の先輩でもある数年前に亡くなった河村英文投手がつけたと聞きました。
改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、大塚博堂、綺麗な声、広い音域、歌唱力、優雅なメロディ、今でも聞いてますし、メモリアルなんかも行きますが、歌は生き続けているなと実感します。
稲尾さんと大塚さんは、高校の先輩後輩だと言う事を去年知りました。
他にも、立川清登さんもそうですけど、こう言った人生の先輩の事をいつまでも忘れないようにしたいなと思っております。
では
Commented at 2007-11-19 14:34
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