「ALWAYS三丁目の夕日」というのを最近見た。
東京タワーができる年の話。1958年の話。 もちろん、自分が生まれる前の話だが、なんだか懐かしくて。そういえば、こういうのあったなあ、って。奥さんといっしょに見ながら笑っていた。 CGがちょっと、粗くて、こういうのが、日本はだめなんだなあ。ていうか、見せ方が下手。なんて、批評しながら見ていたが・・・だんだん話に引き込まれていった。 青森から集団就職で上京してくる女工員役の堀北はうまいね。そこそこ演技できるからすごいよ。 売れない小説家志望の男-茶川役を演じる吉岡は、相変わらずの演技-上手いのか下手なのか微妙なやつ。でも、最後の見せ場では決める。これができるから主役になるんだなあ。 茶川は、東大は出たものの、小説家を夢見ながら、片手間に駄菓子屋を営んでいる。ある日、飲み屋のおかみ(小雪)に引き取り手の無い男の子(須賀健太)を押し付けられてしまう。最初は惚れた弱みとはいえ、引き取ったことに後悔していた貧乏茶川だが、小年が茶川の冒険小説の大ファンだということがわかり、二人の仲も急速に接近していく。そして、本当の家族になろうと決心した時、別れがやってくる。 本当の父親が現れるのだ。 その父親は大金持ちで運転手つきで外車に乗ってやってくる。札束を茶川に渡し、少年を引き取っていく。茶川も少年も相手の幸せのことを考え、思いを胸のうちに隠しながら別れる。 しかし、少年は、茶川から貰った万年筆を捨てさせようとする父親に反発して飛び出してしまう。 少年を送り出したことを後悔した茶川は、少年を追って走り出す。すると、街中で佇む少年の姿を見つける。何度も突き放して父親の元に帰らせようとする茶川。少年は歯を食いしばって顔を横に振る。最後に根負けした茶川は少年を抱きしめる。 何年かぶりに涙が頬を伝った。こらえることができなかった。情けないけど泣いてしまった。 「この少年は金よりも大事なものを知っている。大切なものを見つけたんだね。」 そのことに感動したのだ。絵空事なのかもしれないが、やっぱり、それは大切なことだよね。 東京でも人情があり、口は汚いけど心は綺麗なんだよ。今でも・・・
by worsyu
| 2007-12-06 13:52
| ひまネタ
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