NHK深夜。「アフリカ リベリア“女の内閣”」再放送をやっていた。
内戦で疲弊した国家を建て直す姿を追ったドキュメント。 リベリアという国は、アメリカの奴隷たちが作った国家という認識しかなかった。 人口は300万人くらい。経済的には苦しく、海外からの援助金によって何とか成り立っている。アメリカとは繋がりが強く、IMFや世銀からの融資も大きいが、2国間では最大の債務国がアメリカなのだ。対外債務の総額は、確か30億ドルと言っていた。少なっ・・・。日本の感覚では少ないと思う。大分県は確か約1兆円の借金を抱えている。 http://www.geocities.jp/mkqdj167/ooita.htm それなのに、誰も、役人の数を減らせ、とか、議員の数を減らせとか、県の施設を売却しろとか、言わない。 (鹿島、キヤノン問題も、県が負担するリスクが大きすぎる。もちろん、キヤノン様々なのはわかるが、不要な費用は払うべきではない。米軍への思いやり予算ではないのだから。18億円もの補正予算を組んで穴埋めしたとは・・・。 百歩譲って必要経費として、なぜ、隠すのか。なぜ、鹿島なのか。口利き、談合疑惑を掛けられても仕方ない。せめて、議会に報告する必要はあったと思う。情けない。それが民主主義というものだ。広瀬知事のやった手法は秘密大好きな官僚主義そのものなのだ。) リベリアの大統領が新しく選挙で選出された後、中国から胡錦涛国家主席がやってきて、援助したいと言ってきた。しかし、大統領はその話を断る。おそらく、中国が欲しいのは鉄鉱石なのだろう。汚いねえ。それにしても、中国は怖いねえ。成金の地上げ屋のごとく、やくざなことを今、世界中でやっているのだ。 閣議の中でアメリカの投機家ジョージ・ソロスが出てきて、助言していた。「中国の融資話をちらつかせてアメリカから融資を受けろ」と。この人にとってアメリカという存在は何なんだろうね。世界を手玉に取った人間にとっては、アメリカも単なるファクターの一つに過ぎないのだろうか。というか、金を儲けた後のお遊び程度の善行なのかもしれない。 大統領は、「391万ドルの債務を撤廃して欲しい」とブッシュに頼み、了承される。そして、継続して援助をする確約を取り付けた。 (もちろん、日本も援助しつづけていますよ。) このリベリアの大統領もいつまで続くかわからない。いつ凶弾に倒れるかもわからない。命を掛けて国のことを考えている。私利私欲などの入り込む余地はないように見える。 しかし、政治権力の維持が暴力機関(軍隊)を維持することから法治国家へと移行する過程で縮小されなければ、再びクーデターで転覆されるだろう。
by worsyu
| 2008-01-05 02:35
| ひまネタ
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