パンダの代償

イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは「中国人は真実と証明されるまで疑い、日本人は虚偽と証明されるまで信じる」としている。これは1921年「ザ・プロブレム・オブ・チャイナ」の中で語られている言葉である。これが何を指しているのかよくわからない。外交では、戦争に勝ち、台頭してきた日本と清王朝末期で混迷する中国。近代化に成功した日本と鎖国状態の中国。人間観察をした上の個人的な感想なのかも知れない。イケイケの日本人と臆病な中国人。
ただ、この対比は今でも十分通用する民族性を表していて、たびたび使われることが多い。

まあ、中国の今回の目的は、日本に来て友好ポーズを取ることで世界には開かれたソフトイメージの中国という印象を与える。国内向けには日本との友好関係を見せ、西洋世界との窓口である日本において互恵関係を今後も進めていくことを明らかにする。
今回の友好演出のためには、なんでもする意気込みだっただろう。追い込まれていたはず。見え見えで防御のしようがない状態。
ところが、当の日本は、政治的要求をほとんど何もしなかった。意見もしない。唯一、台湾問題で譲歩しなかったことくらいか。もっと利用できるんじゃないか。彼らを信じることは危ないし、その必要はない。しかし、今後、より緊密に付き合っていくことは間違いないのだから。今攻めなくていつ攻めるんだろうか。

こういうチャンスはそう何度も来ない。中国を助けたって何の見返りもない。身の程を知らない。国際社会の中で、日本の地位は非常に高い。しかし、借金まみれの国であることも事実。いい気になっていたら後で高い請求書がやってくるぞ。

パンダでごまかされたなんて後世の笑いものになるだろう。(石原都知事の発言はとても政治家の言葉としては軽すぎるのだが、文化人としての発言としては、第一級のヒットだったね。)

すでに、チベットからも笑われているようだが・・・・
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by worsyu | 2008-05-09 17:35 | 時事ネタ | Comments(0)
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