タクシードライバー

「タクシードライバー」を観た。久しぶりに。この映画が有名なのは、まず、ロバート・デニーロの出世作ということ。これで一躍スターになる。カンヌ映画祭でグランプリを獲る。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。少女の娼婦役としてあのジョディー・フォスターが出ている。この演技力と貫禄はすごい。彼女はその後、スターとなるが、一方で学業にも励み、名門エール大学へと進む。
ベトナム帰りの青年(デニーロ)トラヴィスはタクシー運転手。世の中の不浄さに嫌気が差し、また、ベトナム戦争の後遺症として、喪失感に悩む。そして、彼の中である計画が湧き上がる。路上で知り合った売春をしている少女を救い出すことだ。
彼は、闇ルートで手に入れた銃やナイフを身にまとい、その巣窟に向かう。
バックに流れるサックスのメロディーが甘く切なくて、クールな都会の雰囲気を出している。名曲だ。皆さんも一度は聞いたことがあるだろう。

この主人公は、ベトナム帰りということで、戦争という極限状況での体験が彼の心を蝕んでいる。満たされない思いを何とかして払拭し、精神の安定と明日への目標を持ちたいと思う。彼が銃による殺人をすることで自己確認を行い、社会の中で、自分の正義感を証明しようとする。

この映画を観ながら、ふと思ったのは、デニーロと赤菱サポが重なることだった。悪を処罰するならば何をやってもよいのか。人間の屑どもを掃除しただけ、という論理は、自己中心的な考えに見えてくる。
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by worsyu | 2008-05-21 15:02 | ひまネタ | Comments(0)
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