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アイドルを探せ

いつの頃からか、スポーツはバラエティー化してしまったようだ。日本のマスコミは何を勘違いしているのか、「がんばれ日本」の掛け声とともに、24時間TVの芸能人マラソンと同じような扱いをしていることに気づく。
つまり、「どんだけ~」でもかまわない、感情移入させて、ドラマ性を持たせれば視聴率が稼げる。結果は二の次。

でも、われわれは、トップクラスの世界中の選手を見てみたいのであって、えこひいきして伝えられる嘘の脚色された日本人選手を見ていてもまったく面白くない。スポーツを見たいのであって、ドラマを見たいわけではないのだ。

過大な期待と失望とは背中合わせである。それを助長させているのがTVマスコミ。
実際、今回のオリンピックで日本は金メダルをいくつ取れるというのか?
中国開催ということで、体格的にも似通っている中国がこれまでの日本のお家芸と言われている分野にも当然入ってくるだろう。
女子レスリングの吉田、男子平泳ぎの北島、くらいか。後は、柔道女子の谷、柔道男子の団体、マラソン女子の野口、男子ハンマー投げの室伏、野球男子らが続くのであろうが、微妙である。銀か銅あたりで落ち着くのではないか?過大な期待をするべきではないと思う。

このような状況でもテレビは盛んに選手たちを持ち上げる。また、みんなも半分わかっている。しかし、信じてみたい。真実を知るのが怖いのだ。みんなそう思っているんだからいいじゃないか。これが、2008年の空気なのだ。夢を見たい気持ちはわからんでもないが・・・・勝手に夢を作り上げられて、煽られて、駄目だったら叩く、裏切られた思いになる。何かおかしくないか?そして、何かに似てないか?それは間違いだよ。

先日、赤塚不二夫氏が死んだが、彼のギャグは、特に70年代後期に入るとナンセンス、ブラックであり、哲学的であり、都会的な洗練されたものへと変わっていく。そのバックにはそうしたギャグを考えるブレーンが存在した。広い意味では、その中の一人として、タモリもいた、とも言える。

今の世の中をあの頃の視座から見ると、まったく笑える状況だ。時代は進歩しているはずなのに、笑いの意識、文化の程度が退化している。あの頃は、政治家や知識人を笑ってはいたが、今のように言葉狩をして嗤ってはいなかった。

モントリオールの頃、コマネチに沸いた時代、確かに日本バレー女子は金メダルを取ったが、そんなのはどうでもよかった。やはり、コマネチの笑顔の方が素敵だったのである。その感情は、世界と共有できたのである。
by worsyu | 2008-08-05 14:25 | 時事ネタ
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