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ゴールデンエイジ

昔、中国から留学生と称してアルバイトに来ていた青年に経済とは何かを諭したことがある。(私より年上だったが・・・今なら相手にもされないだろうが・・・)
「経済とは、金(貨幣)を血とすると、人間の身体に例えることができる。流れが止まると死んでしまう。死なないまでも、どこか不都合が起きてしまう。だから、経済をコントロールするには、この血の流れが滞らないようにしなければならない。そのためのインフラ整備であり、また、金融の自由化で信用経済を発達させることも必要なのですよ・・・・・」
中国がまだ社会主義を標榜していた頃の話。あるとき、日本人の旅行客がカメラを置き忘れたことに気付き、あわててツアーコンダクタに探してくれるようにお願いした。すると、そのツアーコンダクタは「大丈夫ですよ。ここは社会主義国ですから、落し物は警察に届けられるはずですから」と答えたそうだ。その言葉通り、カメラは出てきた。「さすが中国だ」と関心したという。
これは笑い話ではない。本当の話だ。(もちろん、今の中国なら身ぐるみ剥がされるだろう。そういう意味では、昔の中国として笑い話で受けるかもしれない。日本人のすぐ人を信じる能天気さという意味でも・・)
笑い話のほうは、「あまり日本人と親しく付き合うと社会主義が移るからほどほどにしておけ」と登小平が言ったとか言わないとか・・・
忘れ物で言えば、昔、ロス空港でふと荷物から目をはなしたすきに布袋を盗まれたことがある。さすがアメリカ、である。取られてもいいものだったのでどうでもよかったんだけど・・・
アメリカと中国は馬が合うと思うよ。考え方も似ているし、対等の立場で気兼ねなくものが言えるだろう。握手しながらも後ろ手にナイフを忍ばせている。それが外交というものだろうし、覇権を狙う国なら当然だろうか。

経済の話に戻せば、この金が廻るシステムというのが大切で、いくら公共工事をしたって、企業減税をしたって、貯金したら、それでおしまいなのだ。消費に波及しない。大企業は特にそうだが、バブルの教訓から、利益が出ても、そこから積極的な投資には向かわない。今までの借金を返すのに汲々だからだ。内部留保に廻るだろうし、投資するなら海外の工場(東南アジアや中国など)に逃げるだろう。生き残るためにはそうするしかないから。

それでは国民に減税措置や一時金を支給したって経済波及効果は期待できない。貯金に廻さない人にやらないと意味が無いのだ。買い替えではだめなのだ。新たな需要ではない。

現在のこの豊かな日本にしてくれたのは団塊の世代の人たちのおかげだ、と言ってもいいだろう。感謝すべきだろう。我々はそれに胡坐をかいて遊んでいるだけだ。
彼らは、これから、新たな需要を作ってくれるだろう。次の世代が安心して老後を生きていけるように、開拓してくれるはずだ。内需喚起が彼らの手で起きるのではないか?
地方の時代-活性化はこの世代の方々の力で掘り起こされるはずだ。期待してみたい。

彼らは日本の歴史においてゴールデンエイジと呼べるだろう。
by worsyu | 2009-07-31 11:54 | 時事ネタ
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