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溝畑宏の進む道

今年のトリニータは、ベルガー監督を迎え、オランダサッカーの習得と攻撃サッカーへの転換を図ったシーズンだった。
マグノという才能豊かで実績のある選手を獲得でき、オランダからはビチュヘという中盤を組み立てることのできる選手を補強。仙台からはオリンピック代表候補の根本を獲得。名古屋からは原田を獲得。前期の躍進はこうした補強した選手たちの活躍によるところが大きい。
さて、今年の出来事として忘れてはならないのが、小室哲也氏のスーパーバイザー就任。彼の演出によりビッグアイの雰囲気は突如、クラブと化した。(最近はそうでもないが、4月~5月の雰囲気は最高だった。)
そして、悲しい出来事。トリニータサポーターでトリニスタ元代表の加藤雅也氏の逝去。トリニータを愛する人はみな涙した。悲しくて切ない出来事。
そして、ペイントハウスの撤退と溝畑宏GMの社長就任。
彼の社長就任時のあいさつは胸を打つものがある。大分県人によくある心情に訴える安っぽい浪花節ではない。言葉に心がある。彼を批判する心無い大分県人は、心の狭い、偏見に満ちた輩である。

「10年前に何もないところからスタートし、3人のお客様をどのようにして3万人に増やすかが課題でした。~このクラブは大きな企業や大きな支えがなくても一日一日の中で人と出会い、語り合う中で、夢を大きくしていき、その延長線上がその夢の実現に繋がるという思いでやってまいりました。
~多くの方から社長になったらどうかと言うご意見を頂きました。私よりも相応しい方がおられるのではないかとも考えました。しかし、10年間このクラブを多くの方々が支えていただき、サポーター、ボランティア、協賛企業そして監督、コーチ、選手、多くの方々の血と汗が染みているクラブです。~先般サポーターとして支えてくれていたトリニスタの加藤君がお亡くなりになられました。彼の生前クラブに対しての抱いていた思いや、私がいつも言われていた「溝畑さんトリニータを強くしてくれ」という言葉を肝に命じて、ここに決断致しました。
これからは、多くの人の思いを受け止めて、自分の命を削る覚悟で、精一杯努力して参ります。このクラブを5年以内に日本一、1試合平均三万人に持っていくことが、今まで10年間支えていただいた多くの皆様への恩返しであると考え、まだまだ未熟者ではございますが、123万多くの県民の方々に愛されるクラブになるよう頑張っていきたいと思います。」

彼が居るからトリニータがある。彼の存在は、大分に新しい可能性を見させてくれる。その彼を支えていきたい。
大分トリニータのどこを切ってもすばらしいものが出てくる。そんなクラブになってもらいたい。サポーターも一層の精進が必要である。我々が目指すのは世界一素敵で楽しいサッカークラブサポーターだ。
by worsyu | 2004-12-18 17:46 | サッカー
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