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宇宙戦艦ヤマト愁1

「宇宙戦艦ヤマト2199」なるものがTBS系列で放映されている。

先日、北九州市に行ってきた。小倉駅横に「あるあるCity]なるものがある。アニメ館みたいなものだ。オタクのみならず、漫画好きな人が集まる。コミックも安いのでびっくりした。

小倉駅の南口には松本零士氏の「キャプテンハーロック」のブロンズ像が建っている。

昔の「宇宙戦艦ヤマト」を見てみた。これを見ずして今日のアニメ文化は語れない。まさにエポックメイキング的な作品だ。

まず、音楽が素晴らしい。今は無き宮川泰氏の情感あふれるメロディアスな旋律が劇中に流れる。オーケストラで。
荘厳さをアニメにもたらした。それは、子どものものではないエンタティンメントであることを高らかに宣言したのだ。
ちなみに、宮川氏はポップス畑で活躍した人である。一旦書き起こした楽譜はすぐに捨ててしまうという性格の人で、ブームとなりCD化させる際には、聞いて起こしたというエピソードがあるらしい。

監督は松本零士。今は知らない人も少ないと思うが、当時は誰も知らない人だっただろう。講談社の少年誌で「男おいどん」という九州弁丸出しの田舎青年の東京暮らしというペーソスギャグでようやく日の目を浴びだした頃。彼の初期作品であるSF物には誰も評価をしなかった。
そういう意味では西崎は松本にとっては大恩人であろう。しかしながら、後に著作権を巡る法廷闘争になったことは、この作品がいかに混沌の中から生み出されたものであったかと言うことを意味する。

西崎という切羽詰ったプロデューサーが居て、その取り巻き連中に豊田氏のようなSF作家や脚本家の藤川が居て、大まかな構想ができあがった。
しかし、アニメの作品として作り上げるにはキャラクターのデザインや個性などの魅力あるビジュアルが必要になる。
そこに松本零士を見つけ当てはめることでこの作品が魅力あるものとなったのだ。

ただ、著作権ということになると、裁判で判決が出ている。西崎のものということでいいのではないか?しかしながら、オリジナリティに対する価値観が重要視されている現在においては、松本氏の存在はコアの部分になる。
もちろん、この作品は歴史的なもので、誰が欠けてもできなかったものだろう。まさに奇跡的な作品といって良い。
by worsyu | 2013-05-15 17:51 | ひまネタ
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