ここでは、かねてより、辻畑氏のブロンズ像は醜悪で、品が無いと、酷評してきた。その像は歴史資料館に設置され、人目にあまりつかないところならまだ許せるか、と思っていた。
しかし、ある議員から、「廣瀬神社に移設を」などという声があがり、市長も同調してしまったのだ。 あの像の醜悪なる姿を、神社の前にドーンと置かれてしまったのだ。 市長の文化程度も「この程度なのか」と、がっかり。 これまでの胸像が朝倉文夫の兄の渡辺長男によるものであることは、以前、紹介させてもらった。その胸像は、銅像が戦争による金属供出にみまわれ、地元の有志が石膏で型どりをし、戦争が終わって平和な時が来たら復元しようとして、「せめて胸上だけでも」と、残したものである。 その竹田の文化的なすばらしさを一気にかき消されてしまった。情けない限りだ。 かつての文化的香りを維持してきた文化意識は無くなり、ただの観光資産としてしか見なくなった表れだろう。 竹田は、この決定で後悔することになるだろう。 あの前を通った人は感じるはずだ。 随分ちんけな像だなあって。 廣瀬中佐の遺徳を軽んじる暴挙といって良いだろう。 文化の価値がわからない人たちが大手を振って練り歩いているのが今の竹田の現状だということだ。 郷土史家もかつてはたくさんいたはずだが、そうしたご意見番もいなくなり、やりたい放題やっている。 デザイン思考が無いからこういうことを平気でやるのだろう。 ちなみに、私は現在、このデザイン思考というか、デザイン哲学を考えている。
by worsyu
| 2018-02-08 15:46
| 地域ネタ
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