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油の話

つまらない話で申し訳ないが、ちょっと、石油の話でもしようかと・・・。

資産運用の手段として、株をやる人も最近多くなってきましたが、それと似たようなやつで、商品先物取引というやつがある。これは、海外で大量に取引される商品には、天候や作柄の出来・不出来、流通段階での価格変動や政治的な動きなどで思わぬ損失が生まれる場合があります。それをリスクヘッジで干渉し、価格変動(プライスリスク)を管理する方法として、この取引があるのですが・・・

まず、石油といっても、原油、灯油、ガソリンと3つの段階があります。値段は、季節変動性や、政治状況(特に中東情勢)、事故やテロなどに左右されることが多いです。しかし、ヘッジファンドと呼ばれる大量に仕掛ける企業が存在し、値段を吊り上げたり、落としたりすることが多いのです。ここに、計算によって比率を求め、波動を見極める手法が有効とされる面があるのです。

今年の石油の値段は1月のOPEC総会で追加増産を見送ったことで、実質減産と市場からみられたこと、また、イランがアメリカに対して敵対的行動をとったことなどから中東情勢が不安定になり、大幅に高騰しました。その後、落ち着いたと思われた6月を過ぎ、7月に入ると、今度はイスラエルがヒズボラに対する空爆を始めました。これでまた上がります。しかし、8月の停戦と同時に石油の値段は下がり始めます。9月、10月と大幅に下がっていきました。現在、ガソリンの値段が一頃に比べ落ち着いているのはそのせいです。しかし、11月に入ると再び上がり始めました。先週、OPEC総会が開かれましたが、先月に決めた減産に続き、追加減産を決めました。これは、原産国が市場の値段が安すぎるから供給量を削減して値段を吊り上げようと思ったからです。しかし、各国の思惑が交錯する中、足並みが本当にそろうのかどうかがまだ未知数な面があります。しかし、当面の方向としては、65ドル以上を目指しそうです。したがって、日本では、来月のガソリンの値段は今月以上になることは確かだと思います。(ついでに言うと、北朝鮮で核実験とかありましたが、全く値段に反映されませんでした。つまり、世界市場(アメリカ)にとっては、どうでもいいことなのです。)

ちなみに、ボストンレッドソックスの筆頭オーナーは、投資ファンドのジョン・ヘンリー氏です(トレンドフォロワー主義として有名)。大富豪ですし、計算高い人ですから、今回の120億円の松坂買いも十分採算が取れる値段で落ちついたとみるべきですよ。
ついでに、アメリカでは3文字以内で愛称を言いますから、「マツザカ」は言いにくいですね。「マッズ」かな?「マツイ」とかぶるなあ。ここは、「ダイズ-K」かな?
ここのファンは激しいですから、成績が悪いとものすごいブーイングをされます。どこかのサポと似ていますね。レッズみたい。
それから、NYに対する恨みにも似た敵愾心はものすごいですね。松坂が例えた「阪神-巨人」なんか問題外。
by worsyu | 2006-12-19 14:14 | ひまネタ
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