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乞食の自由

「五木寛之21世紀・仏教の旅」
9.11後のアメリカで満たされない心の空白感を仏教が埋めてくれる。
ニューヨーク州キャッツキルの山奥に或る日本寺院がある。秋の景色が広がる静寂さの中に、瓦葺の鐘楼が現れ、本堂と美しく掃かれた庭と池、そして石灯籠。ここは、日本なのではないか・・・と目を疑ってしまう。このモノトーンで質素な美しさは、どうしようもなく日本であり、日本人以外の人々に対しても感動を与えるだろう。
臨済宗ニューヨーク正法寺大菩薩禅堂「金剛寺」。
住職の嶋野栄道氏は、仏教の教えを3つの英語で表した。
「I’m sorry」「Thanks you」「I love You」
五木氏は、それに同意し、「他力」の教え、自らを「無」とすることで世界が見えてくると言う。仏教の寛容の心が世界を救うかも・・・と。
しかし・・・しかしである。宗教は国を越えられるか?民族、経済、文化、人種を越えることができるのだろうか?
答えはNOであろう。それは歴史が証明している。
確かに仏教は他の宗教と比べても異質だ。自らが空となることで他を認める。寛容だ。しかし、同じく仏教の影響を強く受ける国-韓国を見ればわかるだろう。とても寛容の国とは認めがたい。

「俗世」であることでストレスを回避する。ただ、それだけのことだ。魂の安らぎを得る方法としての存在でしかない。所詮、乞食の哲学だ。
乞食は自由である。「乞食が世界を救う」映画のタイトルとしては受けるかも。
by worsyu | 2007-08-18 12:49 | ひまネタ
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